今日は独立行政法人奈良文化財研究所に参りました。世帯主の付き添いで。


 私は特に奈良文化財研究所(以下奈文研)の本館に用があるわけではないので奈文研に隣接する平城宮跡資料館を見学しました。世帯主は本館に所用有り。

 サークルは考古学をやっていたのですが、サークルを引退して以来、考古学というものに縁が遠く、今日は久しぶりに考古学を学んできました。


 平城宮跡資料館は平城京のなかの官舎が集まる平城宮から発掘されたものを展示するところです。http://www.nabunken.go.jp/site/shiryou.html


 主として平城宮から発掘されたものと長屋王邸跡から出たものを展示。レプリカも含めそこそこの内容でした(って偉そうにいってますが、実はあまり分かってません)。


 で、面白かったのが、平城宮の南西だったかな?から出土した「隼人の楯」なんですよ。ドラクエとかでありそうですよね(;´Д`)ハアハア非常に珍しい。木製(木製製品がたくさん出てくること自体が珍しい)で長さは1.5m強はありますかね。

 白、赤、黒でうずまきの文様が派手に書いてあるんですよ!!


 もちろん展示品は出土品のレプリカだと思うのでくっきりというわけにはいきませんが、よく目を凝らしてみると大きな渦を描いているのがわかります。隣に復元した写真もあってそっちを見るとますますびっくり。


 解説には隼人の人らが王朝の儀式の際に使ったものだろうとありました。


 結構大きい楯なんですけどああいうのを使って儀式をやったら壮観だろうなという思いに浸っていました。


 んでそのあとは平城宮跡を散策。独りで。今は朝堂院などの基壇が復元されていて、その他の地面も一面原っぱになっているので散歩自由。東大寺大仏殿も見渡せます。


 とにかく広い!びっくりしました。南側に朱雀門が復元されていて見えるんですが、いくら歩いても近づいてこないんですよ。


 大極殿平城京遷都1200年に向けて、復元作業中なんですが、それもデカイ!!


 奈良時代の権力者の権力をそこにいるだけで思い知れる空間でした。造営事業はさぞかし大変だったことでしょう。歩き疲れました。


 驚いたことがもう一つ。奈文研ボロい!公立高校並みのボロさ。もともと病院施設だったらしく、今でも改修していないのか本気でぼろいですな。県立橿原考古学研究所のほうが圧倒的にきれいなのは、これ如何。