■
予想通りいくつかの問題点がありますね。
問題点を列挙していきます。専門分野以外は疑問点程度ですが。
これ以前は見てませんのであしからず。
- 平安時代の貴族について
ちゃんと仕事してるんだよ!!中下級公家は昇進も出来ないし、家禄も低いしでかなり大変だったんだよ。あんなふうに多少なりとも遊べたのは本の一部の上級公家なんだよ。
女性だって中宮皇后に仕えて大変だったの。よほど身分の高い公家の子女でなければ、そうそう優雅な生活が出来るもんじゃない。清少納言だって晩年は宮仕えを辞めて、不遇の晩年をすごしたとか。
- 平安時代政治史
政治やってないってことないよ。藤原氏の衰退っていうけどずいぶん後まで公家の勢力は衰えません。荘園制の衰退と期を一にしているのでは?と思うのです。他にも律令制の衰退とかいろいろと要因があるんですよ。
- 日本中世の時代観について
一概に武士の時代とは言えない。権門体制論などなど公家勢力も戦国時代に入るまでそれなりに勢力を維持している。鎌倉幕府が成立したからといって、スイッチが切り替わるように公家が一夜にして凋落して、武士が勢力を増大させたわけではない。漸次そうなったと見るべきである。
武士が初めて政権を執ったといえる。でも演出は面白い。平家にあらずんば人にあらずといったのは、平時忠。
鎧着てないよ。戦場に立ってないんだから。実際に戦ってたのは北条一門の指揮者と主戦力としての九州、中国地方の御家人層だじょ。
時宗は鎌倉にいて全体的な方針を出していたのです。滅亡の原因はあってんじゃないか。
- 足利氏への言及はあるのか?
少ない。かろうじて。尊氏が出てきたことはちょっとうれしいけど。応仁の乱で滅んだみたいな扱いは止せ。やめろ。おまいら逝ってよし。
この番組を作ったやつはくたばってくれ!
戦国大名などどうでもいい。所詮地方のいなか侍よ。
室町幕府の意義を説明しろよゲヴォ野郎ども!!ったく今じゃ厨房の教科書では室町時代をほとんど省くらしいからな。マジでこの国は滅ぶよ。
南北に割れた朝廷をくっつけようと画策したのも室町幕府、政治的に守護制度を発展させたのも室町幕府、京都の礎を作ったのも室町幕府、日本文化の礎をつくったのも室町幕府、戦国大名を作ったのも室町幕府(この所為で滅んだんだけど)、ここにきて漸く荘園制が崩壊してきて、ようやく公家勢力が衰えるのです(荘園制が滅ぶということは、収入が激減するということ)。
それを知らない子供たち。ああなんてかわいそう。ありえない。嘆かわしい。
一休宗純なんてどうでもいいんだよ!
- 戦国時代は人間が一番人間らしく生きたという誠之助発言
嘘だよ、それ。
【新版】 雑兵たちの戦場 中世の傭兵と奴隷狩り (朝日選書(777))
- 作者: 藤木久志
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2005/06/10
- メディア: 単行本
- 購入: 8人 クリック: 95回
- この商品を含むブログ (33件) を見る
お宝を出してきたのは、それなりに評価しよう。
家柄がなかったといったのはえらい。その通り。
久々に見たら、江戸を過ぎて幕末に行ってた。こういう番組って絶対「古代史のなぞ」「戦国大名の薀蓄」「幕末の動乱」に」ほとんどの時間を割いているんだよね。
世情では平和といっていて、このときは争乱を扱うんだから皮肉ですよ。戦って出世していく姿はかっこよく見えるんでしょうね。
好きになるのもわかるけどね。いいんじゃないですか。もうつまらなくなってきたからいいっす。