レッド(1) (KCデラックス)

レッド(1) (KCデラックス)

山本直樹『レッド』

こっちもおもしろい漫画ですねえ。


1970年代の赤色闘争を描いた作品。実は昔からすごく興味があった事件だったりして。


学生運動で大学封鎖しちゃったり、講堂を占拠しちゃったりしてたんだから、今では考えがたい時代の話。


とはいえ、筆者もちょっとだけそういう左翼モドキ組織に属していたことがわかるから、なんとなく雰囲気だけは伝わってくる気がする。筆者は内情を知らずに入っちゃって、後悔して任期過ぎたらさっさと足を洗ったけど。筆者には、周りに人たちが話していることが、もう科学闘争ではなく信仰に近いものに見えて仕方なかったが。


この漫画で展開される闘争やってた人たちは、本当に革命が起こせると思ってやっていたんだろうか。まあ関連書籍をもっと読めばきちんと理解できるだろうが。


警官殺そうとしたり、ちょっとした考え方や路線の違いで仲間を処刑したりと、そんなことやっていると余計に人民の支持が離れているような気がするんだが、今更言ったところで仕方ない。


まあ今後の展開に期待です。