祇園祭の様子をレポオトするぞ!


午前六時に起きて、七時過ぎに四条通のマツキヨ前北側(注連縄切りの前)に着。すでに人がたくさん。

午前九時半頃、長刀鉾注連縄切りの位置に着。稚児が踊りを始める。


注連縄切り一発目。今年はなんと一撃で切ることが出来ず、稚児の注連縄切り両度に及ぶ。甚不可然。可恐々々。


二発目直後の注連縄が落ちたところ。切った注連縄はすぐに両サイドの縄を張る竹の側に控えている人が回収する。

刀を振り上げた時に長刀鉾の欄間に当たる。後ろのおじさんも相当焦っていたのであろう。


二発目はスパンと切れた。



南観音山。山なのに大きい!


四条通の稚児の注連縄切りエリアは、開始当初はものすごく人がいたけど、注連縄切りが終わると潮が引くように人がいなくなる。


あとはゆっくりと見ることが出来た。小さい山の土台は金属で車輪もゴムタイヤの小さいようなのを付けていて、動かすのはそんなに難しくなさそうだった。


鉾は細かな位置調整をするときは車輪に直接楔を打ち込んで調節していた。そのたびに揺れる揺れる!上にのっている人は怖くないのだろうか。



特設放送席が作られていて、そこにいた門川大作市長となんと女優の三田寛子!本物はものすごくキレイだった。そこにいるのにワンセグでKBSを見るという不思議な体験をした。


南観音山が過ぎ去った後、四条から新町通へ。途中長刀鉾が辻回しをしていてすごい人だかり。あのでかい鉾がうごく!こいつ!動くぞ!



新町通はものすごく狭い。だから鉾がギリギリになる!本当にギリギリで屋根に載っている人が電信柱を蹴ったり、電線を素手でつかんで触れないようにしたりしていた。ここは新町錦小路の交差点のところだけど、ここが相当の難所みたい。大きい鉾は軒並みここをクリアするのに大変そうだった。


新町通になると祇園囃子の曲調も激しく大きくなるようで、通りによって曲が違うのだとか。



最終的に南観音山町でずっと見ていたのだけど、おたべのお店の二階から桟橋が出ていてこれをよけるのもなかなか大変そうだった。月鉾はもっとも重いらしく動かすのが大変そう。止めるときもいきなり楔を打ち込むからぐらぐらして倒れないか心配だった。


写真は南観音山の桟橋に南観音山がついたところ。この後すぐにしだれ掛かっている柳を頂戴しようと群衆が我先にと柳にとりつく骨肉の争いが起こる。疫病よけになるらしいのだが、祇園祭山鉾巡行は、巡行によって疫神を山鉾につけて、到着後すぐに解体し、それによって厄払いをするのだから、柳にもたくさんの疫神がついているはずである。なぜこれが無病息災になるのか不明である。そういいながらきちんともらってきたし、大学の研究室においてある。


長刀鉾の骨組み。長刀鉾町につくと本当にすぐに解体してしまう。午後三時くらいの様子だから、本当にあっという間だ。


鉾の建造・解体は鉾町とずっと昔から関係がある洛外の村々の人びとがやっているらしい。今でもそうらしくて、そこの土建屋とおぼしき人たちが解体していた。昔は洛中の糞尿を、洛外の農村が買い取っていて、反対として祇園祭の時は鉾立と解体をやっていたという関係だそう。山鉾の上にのっている人もその人達らしい。


骨組みを見て思ったけど、日本の技術は本当にすごい!釘も使ってないし、はめ込みと縄で縛るだけで鉾立をするんだから。こうなっているからこそ、ぐらぐら揺れても平気なんだな。



今年は本当に祇園祭を満喫した!巡行に来ると本当に色々な物が見られて楽しかったし勉強になった。来年も是非とも行きたい!


誘ってくださった先輩、ありがとうございます!!