この日、ひとりドライブへ行ってきました。

朝、車を借りて湖北から敦賀にかけてマニアック史跡を巡る旅です。


まずは伊香郡西浅井町へ!


西浅井町には中世惣村として有名な菅浦があります。琵琶湖北端の葛籠尾崎の入り江には、菅浦という漁村があります。淳仁天皇がこの地に流されてとどまっていたという伝承があり、この村の惣社には淳仁天皇が祭られています。網野善彦氏の紹介で一躍著名なった場所ですね。

室町期には漁業や日本海からの海運によって栄えていたという。村には四方に四足門という門があり、なにかあった際には、ここで検察が行われたり、集会が行われたりしていたそうです。


その四足門がこれ↓

屋根なんかは吹きなおしてあるみたいですが、設置されている場所や作りなんかは当時のものだそうです。
村の東西南北にあって、今は西と東が残っています。


淳仁天皇を祭っている神社はこれ↓

須賀神社といいます。
本当はもっと長い参道がふもとから続いています。
振り返れば、集落が一望できます。

ここに手水舎があって、氏子さんはここから裸足で参拝するそうです。土足禁止の看板があったので、とりあえず靴下になって上へ。

楽殿

こちらが

拝殿ですね。ご神体はこの後ろ側に、淳仁天皇を祭った塔婆?があるそうです。



集落を東の端っこからみるとこんな感じです。車は西側からしか入れないようになっています。東側は歩けば抜けられるようになっているようです。
今は防波堤みたいなものが作られています。集落は小さくて30〜40分くらいふらふらしていると全部廻れます。家々には屋敷畑がちょこちょこ作られていますが、田圃はないようです。家々も古くって、神社のほかにお寺もいくつかありました。

人通りはポツポツ。ここいらはバス釣り禁止になっていて、よそ者を受け付けないような感じで、今でも惣村的結合が生きているかのような錯覚に陥りました。


ここから一路敦賀へ。車で山中を抜けて30分くらいです。あっという間ですよ!人生初の福井県!!越前国

敦賀といえば気比神宮



越前国一之宮、北陸道総鎮守の由緒ある神社です。ご祭神は仲哀天皇


建物は鉄筋コンクリート?造りな感じです。鳥居はすごい立派でしたが、境内は思ったよりも狭かったですね。


ここからさらに一路金ヶ崎城へ。

このこんもりしたところが、城域です。今写真を撮っている視点は、当時は海で今は埋立地になっています。


金ヶ崎城南北朝時代初期、南朝新田義貞室町幕府越前国守護斯波高経が激戦を繰り広げたところです。新田義貞がたてこもって約半年間足利群と闘ったところです。結果的に斯波軍の勝利、新田義貞の嫡男新田義顕後醍醐天皇の皇子尊良親王は自害、新田義貞は逃亡となりました。

金ヶ崎城の中腹には今は金ヶ崎宮という神社があります。

その後ろから、お城には登れます。城は登って見るとわかりますが、かなり険峻な崖に囲まれています。今は埋立地で陸地に囲われていますが、当時は北西南を海に囲まれていて、東側の尾根伝いに来るほかありません。尾根も人一人通るのがやっとの狭さです。この尾根伝いに木戸が三か所設けられて、一番奥には本陣が敷かれていたようです。木戸跡を見ると特に尾根が細くなっているところで、木戸を建てられるとかなり攻めにくいのではと思いました。

http://www7a.biglobe.ne.jp/~ao36/kannsai1/turuga1.htm
こちらのサイトの方が非常に詳しく解説されています。大変詳しいし、わかりやすいです。



写真は、遺構は分かりにくいので撮らなかったのですが、激しく後悔しています・・・



この後おなかも減ったなあと思いながら敦賀と言えば、気比の松原ということで、冬の日本海へ・・・

きれいな浜辺!曇ってなくて冬でなければ!

なんか波の音も少し違う感じがしました。ザザザ・・・というより、ジャジャジャ〜という感じです。


一人で冬の日本海にいるとなんか死にそうになったので、引き返して駅前のアルプラザへ。おなか減ったなあと思いつつ、フードコートへ行くと、なにやらソースカツ丼とやらがあり、何やらおいしそうだったので、注文!!


出てきたのを見ると、どんぶりからでかくてソースがしみこんだカツが三枚飛び出ている!!なんだこりゃ!?しかもこれ以外なにも乗ってねえ!!


ソースにどっぷりつかったカツが、御飯に載っているだけ!?いやあまあそれなりに美味しかったんですけどね。

あとで聞いたんですが、ソースカツ丼って敦賀名物らしいです。




それから敦賀を出発!一路木之本へ!

木之本も意外と近いのね!?

木之本言えば木之本地蔵尊!浄信寺!


でかいお地蔵さん!!

このお寺、胎内めぐりができるんですね!


真っ暗な中、右手左手を壁につけて、とぼとぼ歩きました。しばらく歩くと右のほうに何かナイロンの布切れがかかっています。おやおやと思って下のほうに手をやるとなにか南京錠のようなものがぶら下っている。がちゃがちゃやってみるけど、なんだかよくわからないので、無視して先に進みました。

なんだったんだろうか?


その後高月町の渡岸寺へ国宝の観音を見に行きましたけど、時間切れでみれなかったので、サラダパンを買って帰途につきました。


このサラダパン、たくあんのコールスローが入ったコッペパンなのですが、なんとも言えない味わいですね。でもこの付近の人にはとても人気があるそうです。



金ヶ崎城の写真が撮れなかったのが唯一の心残りですが、それにしても楽しい旅行でした。
オタな史跡をわんさか回るのはとても楽しい作業です。また行こう!!