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- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/09/16
- メディア: ペーパーバック
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海辺のカフカに続いて、村上春樹って感じの小説でした。要するに文学。
なんか尻切れ蜻蛉みたいな感じでしたけど、これ読んでそう思うのは感性が鈍っているからなのかな?
というより各種ちりばめられた話がなにかの比喩だったりするんだろうけどね。
あの中国人に狙われている男はどうなるのだろう?姉は目覚めるのだろうか?
でもなぜだかわからないけど、最後の一文を読んだ時、全身に鳥肌が立った。
村上春樹の小説って激しい恋愛だったり、今回みたいな暗闇の後の話だったり、なんかテーマがあるんだけど、なにかが心に響く。
そうか暗闇の後なのか。話は夜から朝にかけての話だし、心に暗闇を抱えている少女が元女子プロレスラーとバンドをやっている男と知り合って、ずっとただ眠っている姉に添い寝をして、涙を流すという話だもんな。
もっと姉さんに近づきたいと思った。きっとその思いに近づけたんだと思う。
暗闇の後。ピンと来るようで来ないような、感想になってしまった。
海辺のカフカを読んだ時も同じような感想をもったけど、なんかやめられないのよね。