ついに遂に、参りました。



若冲と江戸絵画展!!!


http://d.hatena.ne.jp/jakuchu/



今年はこれを見るために生きてきた。



さあ、レッツ、メモ!!ってメモかい。



とまあ結論でいえば、鳥肌実だったということです。全身が粟立って、総毛立ちました。



だって、若冲をはじめ、応挙、蕭白、芦雪、抱一、基一たちと素晴らしかったんですもん。


最初のところでインパクトがあったのが、長沢芦雪の牛と象。でけえ!!ってかなんでこんな構図なんだ!!六曲一双の屏風に黒牛と白象。誰がこれを注文して、書いたんだろ?


応挙は一点しか出てなかったですけど、一際だった存在感。八曲と四曲の屏風だったんだけど、その繊細さといい、かもしている空気といい、やはり一線を画していました。


なによりもインパクトというかすごかったのは、メインの若冲でしたよ。特に今まではあんまりすきじゃなかった、鳥獣花木図屏風。
http://d.hatena.ne.jp/jakuchu/20060511

いわゆる、枡目書と呼ばれる若冲だけが使う技法で描かれた、色んな動植物の屏風なんですけどね、実物は恐ろしいほどの存在感でした。会場の中で、そこだけ異様に視線集めてました。


だって、一センチくらいの升目に色を塗っていって、全体としての絵画を成す、西洋のモザイク画みたいなものなんですけど、日本画でこれをやっているということがまずすごい。

構図も色使いもそれまでの日本画からはかけ離れているとしか言いようがない。武家屋敷や公家屋敷に置いてあるところが想像できない作品。


でも、その緻密さと全体のバランスと選んだ題材と、そもそもこれを描こうと思った発想に感動してしまった。


他にも若冲の実物はすごかったけど、これは明かに格上でした。写真でも前になんどもみたことあったけど、実物をみてここまで心にせまってくることがあるなんて、思いもよらなんだ。


いやあ、応挙以来でしたよ。



そんでもう一点、打ち震えたのが、たぶんあまり知られていない画家の葛蛇玉(かつじゃきょく)の「雪中松に兎・梅に鴉図屏風」
http://d.hatena.ne.jp/jakuchu/20060627/p2


全体の背景を墨で塗りつぶしてしまって、松と梅に降り積もっている雪を「塗り残す」という技法で書かれている作品。


この塗り残すという方法で画面に描き出された雪があまりに美しい。また白い胡粉を散らして雪を表現している。松の幹や兎の具合もあいまって、かなり心を動かされた作品でした。


この葛蛇玉、これまでに4点しか作品が知られていないらしく、そのうちの1点を見ることができてほんとに幸運。墨黒の背景に深々と降り積もる雪、寒そうに羽ばたく鴉に元気そうに遊ぶ兎。いや綺麗でした。



とそんなこんなで、100点くらいの絵画を愉しんで、すっかりおなかいっぱいになってしまいましたよ。


久々に私の身体の中に、日本史が注入されて、とてもイイキモチでした。嗚呼!!ジャパニーズ・ヒストリー!!!


注入じゃ!!日本史を注入じゃ!!!



東寺百合文書展が次にはひかえておるので、それもそれで行ってこようと思います。なにしろ、ただだし。


帰りにいいちょラーメンを食べてこよう。