私本太平記(三) (吉川英治歴史時代文庫)

私本太平記(三) (吉川英治歴史時代文庫)

楠木、立つ!!が破れ、後醍醐天皇隠岐に流され、光厳天皇が即位されるまでを描いております。


後醍醐天皇の笠置落ちなんか壮絶。天子が歩きで山中を彷徨い、お供の公卿もボロボロになっちゃうし、やっぱりつかまってしまう。六波羅探題では天子をあばら屋に押し込めるという非道!


そりゃ楠木正成だってあきらめないで、立ちますよ。


それにしても吉川英治佐々木道誉引っ張るなあ。確かにバサラでありながら、宮方と鎌倉方の間をいったりきたりする政治手腕も有している逸材であるとは思うが。


小山とか宇都宮とか千葉とかなじみのある東国武士も出張ってきて、活躍が期待されるところでありますな。


まだ高師直でてこないし。はよせいはよ。