時代祭の話。


 時代祭には室町時代がありません。吉野時代ということで、明治時代の時代呼称法をそのまま使っています。


 明治になって、南北朝正閏問題ってのがあって、南朝が正統、北朝が異端ということになりました。南朝後醍醐天皇が吉野に逃げて開かれたもの、北朝が京都にいた足利尊氏光明天皇を擁して建てた王朝です。


 で、明治政府は南朝を正統にしたもんだから、明治時代に始まった時代祭では足利氏は逆賊とされ、入れさせてもらえませんでした。


 足利氏のファンとしては当然入れて欲しいわけです。現在の京都の繁栄は足利氏が京都に幕府を置いたからなんです。足利氏、ばんざーい!!!


 鎧とかを新調するのはたいへんだろうけど、足利氏、ゼヒ入れてほしいものです。今年は室町幕府初代将軍足利尊氏の生誕700周年です。今年やるからこそ、意味があったんですけどね・・・


 残念ですな。全く。


 
 他にも楽しい話題が。


 女性行列の清少納言紫式部。このふたり、同じ輿に乗ってました。


 枕草子清少納言源氏物語紫式部。仲悪いんですよね。たしか紫式部日記には清少納言の悪口が書いてあったと思います。


 同じ輿にのせちゃいかんでしょ!!



 平安時代の貴族の行列。


 平安時代の貴族は、どっかに出かけるときに牛車に乗って出かけるわけです(中下級公家は知りません)。朝廷に参るときも牛車。女性を垣間見するときも牛車。どっかの祭りを見に行くときも牛車。


 なのに、貴族ったら、馬に直接のってましたよ。パッカパッカ。馬で。


 馬に乗っちゃいかんでしょ!馬に!



 他にも小野小町がすたすた歩いてたりとか。牛車とか輿に乗れる身分かは知らないけど、なんか変だったな・・・