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変身 (新潮文庫)

↑筆者が持っている本と表紙が違う

　今日はなぜか寝つきが悪く、早朝に目が覚め、ゴミだしのついでに近所のコンビニエンスストアまで散歩に行ってきました。道中、久方ぶりに朝顔を見かけました。朝から清々しい気分でございました。

　帰ってきてから上掲、フランツ・カフカ『変身』を読みました。お陰で朝から重苦しい気分になりました。『海辺のカフカ』読んだから気になって読んでみた。

　一言感想を言えば、いやな話ですね、これ。

ある朝、グレーゴル・ザムザがなにか気がかりな夢から目を覚ますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変わっているのを発見した。

　以後、グレーゴルの死に行く様がリアルに語られていきます。父親に投げつけられた林檎が、グレーゴルの背中に突き刺さり、それが元で死んでしまいます。

　解説には、父親との関係云々など色々あり、カフカ自身も読者に様々の解釈を許しているようですが。『変身』の不思議な点を解説では出しています。①グレーゴル・ザムザが虫になってしまうこと。童話でもないのに。②周囲の人々が驚愕動転こそすれ、不審に思わないこと。③グレーゴルが変身した理由を示さないこと、の三つを挙げています。確かに不思議です。色々解釈はあるみたいですが。

　グレーゴルの虫の描写と家族のグレーゴルに対する仕打ちが、筆者をして胸糞悪くせしめます。カフカはこれを書いて、なにがしたかったのでしょうか。

　気持ち悪いですよ、ザムザ。

　話は変わるが『ダイの大冒険』にザムザっていうキャラクターが出てくるけど、これにかけてるんかな？実際、父親のザボエラに魔獣に変えられてしまいます。どうなんだろ？うろ覚えだし。

　あ、今日は飲み会です。細川頼之もがんばろう。