今日は授業がありました。もう先週から始まってはいるんだけど、ようやく軌道に乗ってきたという感じですね。史学概論では先生が私情も大いに交えながら歴史史料とはみたいなことを仰っておりました。あと時代祭では足利尊氏を行列に加えるべきだということを仰っておりました。

 全くその通りです。足利尊氏が京都に幕府を開かなければ、今日の繁栄はなかったのです。足利万歳!!足利尊氏万歳!!足利義満万歳!!!足利義政万歳!!!!


 さて、今日はすこし俺の研究について考えてみたいと思います。
私は室町幕府執事について考えているわけですが、これがよくわからない。なにをやってんだ、高師直!!という具合で、彼の発給文書を見てもあんまりわかりません。ただ自分自身がきちんと問題意識をもって見ていないので、わかるわけもないのですが。

 そもそも、室町幕府に執事という職制が置かれた理由も定かではありません。鎌倉幕府では将軍―執権―評定・引付という形になっており、建武政権では天皇―記録所・雑訴決断所という具合になっています。でも室町幕府の初期は将軍―執事というラインと将軍―弟―評定・引付という具合で少し機能分化しています。

 このあたりが少しわからないところでもあります(といってもちょっと論文読めばその必然がわかるんですが)。

 なによりわかんないのが、執事はなにをやっていたのか。というところでして、建武よりさかのぼって鎌倉幕府の時はどうだったのかということを考えてみる必要があるんじゃないかと思います。蒙古襲来を境に幕府の制度は引付を初めとして変化していきます。そこで得宗専制とか恩賞奉行とか出てきて、ちょっと南北朝に近くなるんですよね。

 このあたりのことをヒントとして一度、考察してみる必要がありそうです。室町幕府鎌倉幕府は従来似ているといわれているけど、具体的にどうなのか、研究はきっと山ほどあるはずだから、きちんと考えてみる必要がありそうです。でもその前に、師直に関する史料の悉皆調査しないとはじまんないんだけどね。