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- 作者: 太宰治
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/02
- メディア: 文庫
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それが逆に共感しにくい部分ではあるのですが。『走れメロス』は全体的にそんな感じです。でもそのころの太宰の生活の様子が知れるというのは、私小説?ならではのよいところです。
- 作者: 太宰治
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ことしの正月、よそから着物を一反もらった。お年玉としてである。着物の布地は麻であった。鼠色の細かい縞目が織りこまれていた。これは夏に着る着物であろう。夏まで生きていようと思った。」という有名な一文が出てくる小説です。
死のうとしていたのでしょう。死のうと。
全体はまだ読みきってはいませんが、なんというか、人生に絶望していたのだろうということがなんとなく伝わってくる作品群です。「猿ヶ島」は文字通り猿の話なんですが、ロンドンに設けられた動物園の話です。
でも猿が主人公で、自分は猿だということが始めはわかりません。回りに青い目をした人が出てきたり、子供が出てきたりで徐々に自分が猿山にいる猿だということがわかってくるというものです。自分はちいさな世界にいる。世の中とは隔離された世界。なんだか、読んでてそんなところでもがいている太宰が透けて見えるようでした。
なんか最近、本ばかり読んでいます。就活の勉強もゼミの勉強もしていません。こんなことでいいのだろうか。確かにサントリー、創味に落ちたときはへこんだものですが、もういい加減、太宰にはまるのはよしてちゃんと就活していかないと内定もらえないですよね。
世帯主だってゼミの勉強やってるんだし。気をとり直りして、リライトして生きていきましょう。