本日、敷金返還に関する簡易訴訟があった。


午後一時過ぎに京都簡易裁判所に到着。


直接、法廷へ。入ると既に被告が着座。事前に知らされていなかったが、弁護士が同席していた。少し遅れて管理会社到着。


そのうち司法委員と書記官が入室。最後に裁判官が入室し、裁判開始。


まず原告と被告の確認。原告の訴状内容の確認。被告の答弁書とかの確認。


次、被告が原告に送っていた敷金返還のための明細書(原状回復等にかかる費用の明細)の内容について検討に入る。


管理会社より、いろいろと説明がある。一つ一つの項目について裁判官と管理会社とでやり取りがある。


管理会社が念書(原状回復は管理会社に一任するという同居人即ち私の一筆)を提出するも、「内容確認の伴わない念書は最近の裁判では意味を成さない」とのことで一蹴される。


ここにおいて、司法委員と話をすることになり、被告及び関係者は一旦退室。


司法委員「最近の裁判では敷金は帰ってきますが、全額は厳しい。明細書の項目を勘案して、妥協点を見つけていかないといけない」というような趣を言ってきた。


この間、外では話し合いがもたれていたようで、当方が話している最中、ノックがあり、弁護士が入室。


弁護士曰く全額返金してくれるとの事。それで和解しようとの事。


当方にとっては、まさに望む形になったわけで、幸甚である。


次、被告及び関係者が入室。全額返金による和解という旨、お互いに同意を取り付ける。


管理会社が現金を持ってきていると言うので、その場で全額返金を受けた。


領収書の代わりに和解証明書というものに、その場で現金による返金をした旨、記入すると裁判官より仰せ有り。


ここにおいて、閉廷。裁判終了。



この間、被告と多少やりとりある。被告「なぜ問題が起きた時に、大家に連絡しなかったのか」と質問を受ける。



次いで、裁判所より退出。所要時間は30分程度だった。




弁護士を立てていたことは、当日法廷に入ってから知り、和解できなければ通常訴訟に持ち込むとか言っていたので、多少動揺したが、全額返金が成って甚だ珍重々々。


通常訴訟と違って和やかな雰囲気で行われると聞いていたものの、実際には結構重苦しい空気が流れていた。考えてみれば当たり前か。



ともかく敷金は全額返還されたし、めでたいことである。訴訟の当事者になってみるとやっぱりいい気持ちはしなかった。ただ裁判史料を読んだりしている身からすれば、勉強にもなった。


また今後同じ事がないように、家を賃借する際、売買する際には気をつけるポイントも明らかになった。これも社会経験と思って、次に生かそう。