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昨日は、祇園祭の神輿洗式に行ってきた。
午後六時、祇園社から神輿(東御座)が出御するところ。
神輿洗いのため、鴨川から汲んだ水を保管しておくところ。雨のため、ビニールシートが掛かっている。三角錐の砂が見える。
お迎え提灯行列の小武者行列。鎧直垂の男児と鎧装束の男児。時代祭の足利将軍家見たいな雰囲気。
午後六時半から四条大橋の北側に陣取って、ずっと儀式の始まるのを待っていた。
すると七時くらいにたいまつを持った男達がやってきて、四条大橋の上に大きなたいまつを掲げて「まわせーまわせー!」とグルグルたいまつを回しまくる!
この時点で従来の祇園祭のイメージが吹っ飛ぶ。
ぱっぴの隙間から入れ墨入ったあんちゃんが見えて、一緒に来ていた友人・先輩と「神人だ神人だ!!」と興奮する。
それどころではなく男達の熱気に圧倒される。
四条大橋の上が封鎖されて、検非違使に守られながら神輿が登場。
またしても「まわせーまわせー!!」と気合いの入った声が拡声器から聞こえてくる!
四条大橋の真ん中で男達が何回も何回も神輿を回す!肩で担いでいた神輿を持ち上げたり勇猛果敢!神輿を振ってガシャガシャ鳴り散らす。
またしても祇園祭のイメージが吹っ飛ぶ。すごい迫力!
回した神輿を四条大橋北側に鎮座させて、いよいよ神輿洗式が始まる。
神官が祝詞と思われる物を唱えているが、全然聞こえない。
その後、榊を使って、くみ上げてあった鴨川の水を神輿にばしゃばしゃかける。
周囲にいる人たちにもばしゃばしゃかける。周りにいた男衆にはいつの間にか赤ん坊を抱いている人もいて、「こっちにも掛けて!」と叫んでいる。掛けてもらうとなにか御利益があるらしい。隣にいた友人と先輩には掛かったものの、俺まで届かず・・・
その後、神輿は祇園社まで還御。あっという間に神輿が祇園社へ進む。祇園社の西門前でもやっぱり神輿を回していた。
その後にくっついて祇園社まで。
やや久しくして、神輿が祇園社南門から還御!
中御座、西御座が鎮座している舞殿の周りをぐるぐる回って、本殿の前で神輿を振りまくってシンバルみたいなのをガシャガシャ鳴り散らす!
天神さんのずいき祭りの時にも、北野の御旅所の前でずいき神輿をガシャガシャ振っていたけど、神前で音を出すことになにか意味があるのだろう。
もっとも今日の神輿洗式の時点では神輿に神様は遷座していないのだけど。
神輿洗式が終わったあと、鎮座している神輿。これらの他にも、鎮座の後、子供達の鷺舞など舞踏の奉納が行われたりとなかなか大がかりの儀式。
神輿を担いでいた男衆はあの後大酒を飲みに行くんだろうなあ。巫女さんがビール持って慌ただしく走ってたし。
なんというか、もともと祇園祭は山鉾巡行がメインではなかったわけだけど、初めて神輿に関する儀式を見てみると、こっちの方が本番というか、より地元密着で、古い形態を伝えているような気がした。
神輿を担いでいる男たちを組織しているのもどうも893の人たちだったようだし、東御座は若四組というのが担いでいるようだったから、神輿によって組織が違うのだろう。
15日には神輿に神を遷す儀式がある。境内を真っ暗にして、神官たちが神体の鏡を神輿に遷すらしい。その時に神官が独特の声を発するのだけど、それが神の声と呼ばれているらしい。いわゆる警ひつというやつですか。
ものすごく聞きに行きたいのだけど、残念ながら報告前だからいけないわ・・・
還幸祭の時もあるらしいからそっちには行けそうだわ。
山鉾巡行は見られるから是非とも観に行こう。巡行は行ったことないんだよな。