昨日は研究会。


今日は講演会。


特に今日の講演会は歴史学の入門者向けだったんだけど、非常に面白かった。


自分の研究に資するところが大だった。武家政権論だったのだが、それがまた非常に面白い。主従関係を日々考えている自分にとっては、とても参考になるものであった。


それだけでなく、研究する上での姿勢や考え方についても教えていただいた。


特に印象的であったのは「昨今不況だったりと研究状況は芳しくなく、大学院生やっているだけで白い眼で見られることもあると思うけど、世間は十年周期で良し悪しが変わるから、あきらめないでじっくりと研究しなさい。」という旨の仰せであった。


他にも国文学の成果、建築史・考古学の成果をしかるべき方法で援用していくことで政治史的な考察も行える。


史料は読む物だから、一部だけを抜き出してデータとして処理してしまうのでは歴史像を構築できない。アナログ的な思考をしないと話は書けないと。



実際に先生は国文学・建築史の成果を積極的に取り入れて話をしていて、しかもそれが非常に面白い、今までの史料だけを見ていては思いつかない歴史像であったと思う。


本当に自分の研究の方法を考える機会になりました。



大学院生って一般の人からの理解も期待できないし、社会に取り立てて利益を提供することはできない。だから社会不適合者の烙印を押される恐れもあるけど、あきらめないで研究を続ける意志を持つことが大切なのだと、改めて感じた一日であった。



あきらめたら、そこで試合終了だよ。


安西先生、バスケがしたいです・・・