今日、昔の知り合いに偶然遭遇した。学部生の時の忌まわしき記憶の中にある一筋の光明である。


そのなかで「結婚してるのに、大学院行くなんてすごいなあ。思い切ったことするよな」という旨のことを言われた。




客観的に見て、そうなのである。


「生活は大丈夫なのか?」
「結婚してるのにいいのか!?」


などなど。


その反面で「すごいなー」という声も耳にする。




あんまり大丈夫ではない。将来は不安である。



抑、みんな将来は不安ではないのであろうか。


大手企業でも正社員を削減している今、公務員にでもならない限り、安定した生活は望めない。安定しているのはお金だけである。


お金だけなら、働いているときだって不自由はなかった。むしろ今よりお金に関しては精神衛生上はずっとよかった。会社がつぶれない限り、収入は保証されるのである。俺が正社員である限り。所得税、市民税、年金、社会保険


こういった国のサービスに関わる部分に関してはどう考えても正社員であるほうが優遇されているし、プータローを続けてきた身としては、どれだけ税金が重いか、身にしみてわかったつもりでいる。




「すごいなー」という言葉の裏にはいろいろみんな思うところがあるんだろうな。会社を辞めると言ったときからずっと思ってきたけど、今日、改めて再確認した。




でも、先のことなんて考えても仕方ない。予想はするけど、わからないんだから。やりたいことをやれる環境にある以上、やらないで後悔するより、やって後悔したほうがずっといい。前近代のようにやりたいことをやれない社会ではないのだから。



現代は、やるか、やられるかである。