今日は、所用で京都市西京区にある群集墳の踏査に行ってきた。ここに上るのは数年ぶりのことだ。


上まで行く道は覚えているのだが、身体はついて行ってくれないことはなかった。今でも意外に上れる。膝も微笑くらいで留まった。


しかし主要な古墳は覚えていたものの、墳丘が微妙な古墳や石室石材しか無い古墳はわからないやつも多かったなあ。


前まではトレッキングコースでもなかった踏査ルートが、昨今ではコース化され、古墳の墳丘に階段が設えてあるではないか!!歩きにくさは半端ではなかったからそれはそれでよかったけど、やはり遺跡破壊を思うに残念である。


しかし主要な古墳は以前と寸分違わず残っていて、やはり見応えのあるものであった。


古墳に入ると独特の古墳臭がして、それが髪の毛やら身体に染みつくのね。この臭いを嗅ぐと踏査に来たな!という実感が沸々と沸いてくる。


しかしあの迫力のある古墳を見ると、往時の情熱が思い出される。たいした情熱でもなかったが、純粋な目で歴史を見ていたことを、それを見る楽しさをふと思い出した。



考古学は面白いんだね。現物が持つ力はすごい。文献史学では活字化されてしまっていて、なかなかそういう臨場感を味わうことは少ないけど、ますますそういう気持ちを大切にしようという心意気を新たにした踏査であった。