相棒―劇場版―を見てきました!!


ネタバレがございますのでご注意を!!


妻がチケット予約した映画館を間違えるという事件もありましたが、とりあえずレイトショーで。



総じて面白かったです!!映画ならではの大がかりなトリックや国家総動員体制のマラソンの撮影、右京さぁあんなど見どころ満載。


しかしこの相棒、事件は会議室で起きているだけでなく、TV版でもそうですけど、毎度毎度警視庁や国がひっくり返りそうになるテーマを盛り込んでいるのですが、今回もご多分に漏れず、否、映画ならではの壮大なテーマが!!


そう、今回はあのイラクで発生した日本人拉致殺害事件をモチーフにしているんです。映画の内容を「右京さぁああん!!」しか事前に調べていなかったので、そうなのかと思いながら鑑賞。



映画としてはとても面白かったですし、俳優さんの演技も迫真に迫っていて見ごたえもあったのですが、いかんせん重かった・・・


帰宅後、妻と今回の相棒はなにをテーマにしていたのかとあれこれ考えてしまいました。そういう風に見るのが正しい見方なのでしょうと妻は言っていましたがその通りと思います。


帰ってから実際に起きたほうの事件を思い返すにつけ、いろいろ考えさせることがあります。


当時の報道の仕方や被害者遺族の方々の2次被害(といいうるのか疑問ですが)、政府の対応などなど。


当時の記憶はあいまいになってしまった部分もたくさんありますが、過熱する報道の中で「被害者の自己責任」のような論調が大勢を占めており、私自身そういう風に思っていたことを思い出し、またそれによって遺族の方々は相当な苦しみを味わったであろうこと、陰鬱な気分になりました。


確かに当時の情勢を顧みず入国したのは「自己責任」といいうるのかもしれませんが、今にして思うと糾弾されるべきは被害者でもなく遺族でもなく、テロリストたちだったはずなのです。考えさせられました。


毎度毎度相棒はこういうテーマを鋭い切り口で語っていく、非常に良いドラマであります。


ただ妻は「ミステリ部分が等閑である」と嘆いておりましたが、確かにまあ。そりゃいいんです。面白かったから!!