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坊っちゃん (新潮文庫)

夏目漱石『坊っちゃん』

この年にして初めて読みました。

なんとなく思っていたストーリーと違っていたけど、読後感は結構すっきりしています。あのいやな赤シャツをぶちのめした坊っちゃん、親譲りの無鉄砲だからむちゃしますけど、なんか気持ちのいい生き方ですな。

でも坊っちゃん唯一の弱点、清に対してはなんか気持ちが暖かくなるような気持ちがします。

にしても坊っちゃんの江戸っ子ぶりと軽薄かつ軽妙な江戸弁、そして坊っちゃんの松山の見下しぶり。

あんだけ見下されて、松山の人は憤るわけでなく観光の材料にしているんだから、なんだかなあって感じです。でも面白かったです。