私本太平記(二) (吉川英治歴史時代文庫)

私本太平記(二) (吉川英治歴史時代文庫)

往復のバスの中で読了。長かったしなあ。渋滞の最中に読み終わっちゃって暇だったぜ。


物語は動き始めた。日野俊基は斬首され、後醍醐天皇は笠置に落ち延びて、いよいよ元弘の乱が始まる・・・


っていう具合でいい感じですよ。吉川英治先生さすがというべきで、一色右馬介がいい働きをしおる。尊氏と右馬介の久々の再会もグッド!


時代考証とか楠木正成の位置づけなんかもよくよく考証されていて、南河内土豪なんだけど水分川の水利権を保持して、経済力を背景にしていたみたいな設定なんです。でも半農半武士の生活をしているなんて、萌え萌えじゃないですか!?


他にも猿楽座とか具足師とか出てきて、そういう人たちが武士とはまた別の世界を持って生きていて、それが物語りにうまく絡んでくるところなんかさすがってところですよ!!


この小説いつかかれたんだろ?結構最近の学説も採りいれて書かれてるみたいだし。なんか楽しいわ。早く次が読みたい!!