今日は能「屋島」を観に行ってきた。


会場が寒かったからか、時々腸がズキューンってなりながらの鑑賞だったんだけど、今回も結構面白かった。


都からの旅の僧が屋島にやってきて、漁翁に一夜の宿を借りる。


そこで僧は屋島の戦の話を翁に尋ねる。翁はまるで見てきたかのように、屋島の話をする。夜も更けて修羅の時が近づくにつれ、翁は消えていく。


僧がまどろんでいるとそこへ義経の幽霊が現れる。実は翁は義経の幽霊であった。都からきた僧と知った翁は、昔懐かしい都の人に話を聞いて欲しかったのだろうか。


義経の幽霊は弓を落として流されてしまったのだが、武士の面目を守るため、それを海の中に拾いに行く。平家はどんどん弓を射るが、なんとか弓を拾うことができた。


そうこうしているうちに夜が明けてきて、ときの声かと思ったのは高松に鳴く浦風かといいながら、霞の中に幽霊は消えていく。



という話。まあなんというかオチのない話。


でも最後に刀を抜いて、修羅の舞を舞う時はとても鬼気迫る物を感じた。能を見てゾクゾク来るとは。


なんか驚いたなあ・・・



次回は能「田村」。坂上田村麻呂の話。次回も楽しみである。


田村も修羅物なので、今度は自分で物狂いとか神が出てくる物とかそういうのを観に行きたいなあ。般若の面を付けて舞う奴とか。