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- 作者: 阿部謹也
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1988/12/01
- メディア: 文庫
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簡単な思いつきメモ。
P67「都市の自由とはこのように流入する人々が、かつて人格的支配を受けていた農村の領主から自由となることを意味していたのみでなく、都市内の様々な生活において領邦君主の恣意的支配下におかれない、ということをも意味していた」
ハーメルンの1277年特許状、「一年と六週間市内に留まった者は自由とする」
網野善彦のアジール論ってこういうところからも影響を受けているのかもしれないなあと思ったのでメモ。
それにしてもこの本の文章は想像力を掻き立てられる。アマゾンのレビューにあったとおりだわ。
まだ少ししか読んでないけど、須らく面白い。
- 作者: 網野善彦
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1999/10/01
- メディア: 新書
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ずっと前から読まなくては、読みたいと思っていたのだけど、ようやく手が開いたので読んでみた。
随想録のような雰囲気で、網野史学がどのように形成されてきたのかを知る重要なテキストであるのみならず、その時々に網野善彦が考えていたことが盛り込まれていて、大変面白い本。
今、ちょうど自治体史編纂のバイトに行っているけど、ちょっと重ね合わさる部分もあって、そういう意味でも参考になった。
史料編纂をすることの大変さだけでなく、それに伴って重ねてきた様々な失敗を綴っていて、高度成長期にいろいろなところでやっていた自治体史編纂事業の裏を覗き込めたような気分になった。現在ではなかなか活発に自治体史編纂をやっているところは少なくて「周りがやるから」とか「合併してなくなるから」とか消極的な理由で行われているところも多い。
網野善彦がおかれた環境はうらやましい。現在でもいろいろ未調査の文書群は残っているけど、なかなか調査進まないもんなあ・・・