アドルフに告ぐ (1) (文春文庫)

アドルフに告ぐ (1) (文春文庫)

手塚治虫アドルフに告ぐ


やっぱり手塚治虫の漫画は面白い!


現代の漫画家には手塚風な漫画は絶対に書けないと思った。



アドルフ・カウフマンとアドルフ・カミル。


福田両澤夫妻がこの二人を主人公にしたら、最後の最後で、ナチスと日本の間に立って戦争やめろーとかいいながら、強大な武力を振り回すインチキ野郎になってしまうんだろうな。


そうは手塚治虫がおろさねえ!!


しかし重い重い話であった。


どろろもすごく重かったけど、こっちも重いね!やたら暴力描写多いし、めった打ちにされているし。


戦前これだけ弾圧されていたら、戦後マルクス主義歴史学が流行らせたくなる気持ちもよくわかる。


人もどんどん死んでいくしね。展開も遅いようで早い。


昨今の漫画でこういうの見てみたいなあ。でも無理だろうなあ・・・若い子が理解を示さない気がする。それに下手したらモンペから発行禁止要請が出されるやもしれぬ。


他の手塚漫画も読みてええ!!