夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女

森見登美彦『夜は短し、歩けよ乙女』

例によって京都の学生が主人公。例によってクリスマスを唾棄し、悶々としている学生だが、ある日同じクラブの女の子に一目惚れし、四条木屋町先斗町界隈を舞台に、妖しい古物商で且高利貸しをしているというジジイ、年中浴衣をきている自称天狗、男気あふれる美人、鯉の養殖をしているオヤジ、古本屋、学園祭事務局長、パンツ総長など魅力的な人物が乱痴気騒ぎを起こすというもの。将に青春の押し売りである。



トミーの男は基本的にウジ虫である。妄想大将。でも今回はまだマシなやつだったな。


でも今回の女の子は可愛かったなあ。世界ポーっと選手権でもあれば間違いなく1位だな。萌え。


トミーの男の友達はいいやつ。とてもいいやつだ。



なんともいちいちくすくす笑わせてくれる文体でもある。妙な文語体がおもしろいし、小気味いい。ちょっとまどろっこしいところがあるが・・・


男汁あふれる男の妄言失語が生み出す独特の男の世界!!うちの嫁はいまいち乗れないといっているが、やはり男ならわかるだろう!なんとも愛くるしい男たちではないか!


いやあほかの作品を読みたい作家だぜ。どんどん文庫で出してくれ!