通勤経路の電車の線路脇から、毎朝発掘調査をしている現場が見える。


神社のすぐ側にある遺跡で、そんなに大きな面積ではないのだが、着実に進んでいた。


或る日そこを通過してみると、キレイに整地されているではないか!!



嗚呼、この遺跡は宅地になってしまうのだ。



これは緊急調査だったのだ。埋め立てられて二度と世に顔を出すことはない。こういう埋蔵文化財を見ていると悲しくなってくる。


宅地になったところの脇では、また発掘が行われていた。緊急調査は十分な調査がされないことが多いから心配だ。


現代を生きる人たちのためになっているといえばなっているのだが、その裏で先人たちの暮らしていた痕跡が消えていくと思うと、この仕事をやっていることは罪だと思う。



うちの会社で発売する物件でもそういうのはあるし。こっちの立場からすれば、ただの鬱陶しい過去の遺物でしかないのだろう。


うまく共生していければいいなあ。