書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)

書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)

あーあ、寺山修司にはまっちゃった。


一点豪華主義


入社して、定年までの給料を数えてみたら大方の財産がわかってしまうサラリーマン。


それを彼は平均化であり停滞化と言う。


それを破るには、一点豪華しかない。


ボロボロのアパートに住んでいるのに、フェラーリにのる。
一所懸命稼いだ金を、ギャンブルに当てて財を成す。


「ぜいたく好きの癖に、ギャンブル嫌いな奥さん!」


一見平和に見え暖かい家を持っているサラリーマン、「なにか面白いことはないか」と思いながらなにも起こらない毎日を破壊するのは、ギャンブルなのだ。



人とは大きく外れたくないと思っていながら、「人とは違う」と思いたい矛盾。



そんなつまらない生き方をしていてどうする!?と問い質しているかのような文章!!


寺山修司の言っていることは到底実現できそうもないことだけど、実現したら絶対面白いと思う。


自由に生きられるんなら、死ぬのだって自由にしていいじゃないか!!!



花札でもやろうかな??