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- 作者: 岩明均
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1990/07/20
- メディア: コミック
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高校の時に呼んで以来、すっかりファンになってしまった寄生獣。なぜかうちの部活の顧問がこれを持っていて、部室に置いてあったのです。
このマンガとっても面白いのです。
ある日突然、地球外生命体の毛虫みたいのが降ってきて、人間の脳に寄生するんです。寄生された人間は、毛虫みたいなのに身も心ものっとられてしまう。
その寄生獣は人間が主食で、頭がパカーって割れて、人を食べるわけです。バクンッ!!って。
主人公の泉新一くんは高校生。右手に毛虫みたいのが寄生しちゃって、その寄生獣「ミギー」と一緒に暮らしていく。右手だけが寄生獣なので、人格は残っています。他の生命体と出会っていく。
というのが大まかなストーリーです。
この漫画、実はすごい考えさせられます。人間は生きていくために他の生き物を殺して食べている。寄生獣は生きていくために、人間を殺して捕食していく。その狭間で右手だけ寄生獣の主人公が揺れていくのです。
生きていくために殺す、その是非を問う。
人間は人間が殺されることに過敏に反応し、豚を殺して食べることにはたいした反応しない。
ツェペリ「きさま――いったい何人の命をその傷のために吸い取った!?」
ディオ「お前はいままで食ったパンの枚数をおぼえているのか?」
こんな感じ。
そういうことを問うているマンガなんだと思いました。
まあそんなことを抜きにして、普通に面白いマンガですけどね。新一とミギーのコンビが最高にいい。