寄生獣(1) (アフタヌーンKC)

寄生獣(1) (アフタヌーンKC)

高校の時に呼んで以来、すっかりファンになってしまった寄生獣。なぜかうちの部活の顧問がこれを持っていて、部室に置いてあったのです。


このマンガとっても面白いのです。


ある日突然、地球外生命体の毛虫みたいのが降ってきて、人間の脳に寄生するんです。寄生された人間は、毛虫みたいなのに身も心ものっとられてしまう。

その寄生獣は人間が主食で、頭がパカーって割れて、人を食べるわけです。バクンッ!!って。


主人公の泉新一くんは高校生。右手に毛虫みたいのが寄生しちゃって、その寄生獣「ミギー」と一緒に暮らしていく。右手だけが寄生獣なので、人格は残っています。他の生命体と出会っていく。


というのが大まかなストーリーです。


この漫画、実はすごい考えさせられます。人間は生きていくために他の生き物を殺して食べている。寄生獣は生きていくために、人間を殺して捕食していく。その狭間で右手だけ寄生獣の主人公が揺れていくのです。


生きていくために殺す、その是非を問う。


人間は人間が殺されることに過敏に反応し、豚を殺して食べることにはたいした反応しない。



ツェペリ「きさま――いったい何人の命をその傷のために吸い取った!?」
ディオ「お前はいままで食ったパンの枚数をおぼえているのか?」


こんな感じ。


そういうことを問うているマンガなんだと思いました。



まあそんなことを抜きにして、普通に面白いマンガですけどね。新一とミギーのコンビが最高にいい。