私本太平記(一) (吉川英治歴史時代文庫)

私本太平記(一) (吉川英治歴史時代文庫)

とりあえず、一巻読了。


いやーこれからが楽しみな展開ですな。


話は都の大晦日からはじまるのですが、それから足利庄、近江国伊吹山、鎌倉と舞台を移し、あれこれと。


正中の変が起こり、日野俊基日野資朝が鎌倉へ護送されて沙汰があり、尊氏は北条一族の名門赤橋守時の娘登子と結婚するまでが描かれています。


尊氏、直義の性格もすでに、あらわになって、尊氏は鷹揚な感じ、直義は理を重んずる感じで尊氏直義って感じです。


佐々木道誉がなかなか食えないやつで、今のところすごい厭なやつって感じで描かれてますね。北条高時に取り入りつつ、都では後醍醐天皇の倒幕にも加担するばさらーな感じです。


まだまだ話はこれからですがね。全然動いていません。


人物の語りなんかも南北朝時代って感じで面白い。創作の部分も「これってありそうだな」っていう具合で、さきが楽しみです。


まだ我が英雄、高師直は出ていません。はよ出さんかい!