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本日、かねてよりお誘いのあった、SUNTORY WHISKEY YAMAZAKI DISTILLERY山崎蒸溜所 サントリーへ友人一名といってまいりました。JR山崎駅より徒歩約10分。
実は私、以前にも世帯主とここへ参りまして、それ以来1年ぶりでした。いざ、山崎の地に降り立つと興奮してしまいましたよ!!(;´Д`)ハアハア
今回は山崎蒸留所の無料見学会で、日曜だったのでかなり人がいました。意外なことに老若男女偏りなくいて、ウイスキーすきそうなオバハンからウイスキーなぞ分かりもしない餓鬼まで来てました。
見学会ではウイスキー製造工程を丁寧に解説して廻ってくれます。順を追っていくと―
- 二条大麦を水に浸してモルトを作る浸麦槽
- モルトを酵母菌で発酵させる発酵槽
- 発酵して出来たもろみを蒸留する蒸留器(これは入れ替え作業をやっていました!20年に一度のことでそれはそれで珍!)
- 蒸留して出来たウイスキーの原水(ニューポッドといいます)を熟成させる樽貯蔵庫
―を見て廻りました。残念ながら浸麦槽は稼動してなく、蒸留器も稼動してなかったので、独特のにおいの変遷をたどることは出来ませんでした。それでも樽貯蔵庫に行ったときには、樽から薫るウイスキーを肺で味わうことが出来ました。
さすがに友人も樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽樽の山には驚いていました。
だってサントリー全体で100万樽あるんですから、いわんや山崎蒸留所。
その樽貯蔵庫で、サントリーの新サービス「オーナーズカスク」*1たちが、鉄格子に入れられていて、厳重に管理されていました。
欲しい!!俺も欲しい!!!!でもすごく高くて無理でした。最低50万はいる。
で、そのあとウイスキーの無料試飲会で、「北杜12年」「山崎12年」「響17年」をいただきました。
北杜は置くとして、やはり山崎12年は圧倒的にうまい。瑞々しいなかに、薫るウイスキーのあまさ。やはりこれは銘酒です。http://www.suntory.co.jp/whisky/yamazaki/home/home_h.html
で、問題なのは山崎12年ではなくて、響17年なんですよ*2。奥さん。
響-サントリーブレンデッドウイスキーの最高峰- サントリー
私はウイスキー飲み始めてずいぶん経つんですが、響はやはり高いので敬遠していたのです。まさかこんなところで初飲み出来るとは!!
ハーフロックで割った響が眼前に存在する。薫りを嗅いで一口、口の中で転がす。するとどうだろう。
はちみつのような華やかで濃密な薫りが鼻を突き、濃厚でコクのある甘味が口全体に広がる。なんとおいしい酒だろうか。17年でこれだ。いわんや30年!!
惜しむらくは、これをハーフロックで割ってしまったことです。おそらく割ったことによってウイスキー全体が冷やされて、薫りたつべき薫りがたたなくなってしまったのです。また濃厚なコクも水で薄めることで、半減してしまったのではないでしょうか。
と、文句をつけてみはしたものの、やはり「響17年」は美味しい。美味しい酒であることは間違いない。今日は静かな感動を味わったのでした。
友人も愉しんでくれたようで、なによりでございます。二人で山崎12年のうまさを分かち合った一日でした。今度はビール工場いくべな。
見学会終わったあと、外で休んでいたら、例の餓鬼どもが我々が休んでいる芝生のところできゃっきゃきゃっきゃ駆けずり回っていました。キャベツ頭の男の子がいました。
その餓鬼共、見学の最中は、蒸留所のおねいさんが説明しているというのに駆けずり回り奇声を発し悪行の限りを尽くしていました。親たちは無関心にウイスキーを飲んでいます。
スタンドがでそうになりました。親子ともども俺のスタンドで裁いてやる!!って思った。
世も末だと思いました。
*1:ウイスキー貯蔵樽を丸ごと所有するシステム。樽によってウイスキーの味が変わるので、世界に一つしかないウイスキーを所有できるというマニア垂涎物のサービス。樽によって味が変わるってのはサントリーのHPに詳細説明があるので、そっちを参照。説明すんのがめんどい。
*2:ウイスキーの年代記述法は、もっとも樽熟成年数の若いウイスキーを基準にする。普通、製品として出ているウイスキーは、何種類ものウイスキー原酒をブレンドして作る。例えば響17年であれば、樽熟成年数が17年のウイスキー原酒をブレンドしているので、17年という名称がつく。当然17年以上、熟成年数を重ねたウイスキーもブレンドする。これはシングルモルトでもブレンデッドでも基本的には変らない。